今日という日に思うこと
今日で東日本の震災から11年。
いつも心のどこかにありますが、日にちが近づくと新聞やテレビなどで関連する話題が多く報じられますので、目にする機会もふえます。
当時、小さいお子さんの弔いをした僧侶の方のお話で、「ご両親は泣いてはいなかった。すごく静謐で。そうやって泣けないひとがたくさんいた」
とてもつらいのに泣くこともできないほどの苦しみや悲しみ。
ご遺体が見つかっても、経年劣化などでDNA鑑定ができずに無縁仏として納められている建物の前で、ここに奥さんがいるかもしれないと、静かに手をあわせる男性。
何年たっても痛みも悲しさも、いっしょに生きている。生きていく。
昨日も、今日も明日も明後日も、誰にとってもかけがえのない日であることに思いが至ります。
このこたちは、福島県会津若松地方に昔からある張子細工の工芸品、その名も
『起き上がり小法師』わが家の三人組です。
500円玉くらいの小さなものですが、ニコニコしている表情がとても可愛らしくて、いつも私たちを見守ってくれている存在です。
その名の通り、何回も指でツンツンと転ばせようとしても、ニコニコと起き上がってくる、「七転八起」の縁起物です。
人間だれでも転びます。正直起き上がりたくないときや、起き上がれないときもあります。そんなときもあっていいんだと思います。転んだままみる風景だって、ときにはきっと新鮮です。
でも、この小法師さんたちをみていると、やっぱり、こんなふうになれたらいいのになあ、こんなふうに生きられたら楽しいかもしれないなあ、と思う自分もいます。
先日、家の防災持ち出し袋を確認していたら、なんと非常食用のお菓子の缶詰の賞味期限が一年前に切れていました・・・
おそるおそる開封して、食べてみたところ・・・「おいしい!」
クラッカーもサクサクで、湿気ていなかったのでみんなでおいしくいただきました。
その後、きちんと新しいものを買ってきて無事に補充しました。
新しい缶詰には、【災害時の安否情報が確認できる電話サービス】が缶の周りに記載されていました。食料と一緒に情報も持ち歩けるので、とても有難い工夫だと思いました。
地球はまるくて、この空はみんなとつながっているのに、おなじ空のしたのどこかで悲しい思いをしているひとがいる。みんなが、お互いのしあわせを願えるような世の中になれば、いいのになあ、と思います。
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