江戸を楽しむ
今日わが家の本棚からご紹介するのは、
『きたきた捕物長帖』(著者/宮部みゆき 株式会社PHP研究所)
親代わりに面倒をみてくれていた岡っ引きの千吉親分を亡くした十六歳の北一。
人間としても、まだまだ半人前の北一。その年で自分で生計をたてているだけでエライなあ、と思うけど笑
おかみさんや、まわりのひとたちに助けられながらちょっとづつ、ちょっとづつ前へ。
親分みたいな岡っ引きになれるはずもない、って思っていたけれど、なんやかんやといつのまにやらまきこまれ・・・
ひょろひょろで、髪の毛も少なくて見た目はちょっと頼りない北一。でも、自分が信じたことは大切に、まわりのひとには誠実に。
そしてひょんなことから知り合ったもうひとりの「きたさん」。
ぼさぼさの髪の毛を無造作にひとつにまとめて、いつも薄汚い格好の釜炊きの喜多次。
なんだか訳ありで、闇を抱えた喜多次。北一のまっすぐな人柄だけは信頼しているのが伝わってきます。
江戸のまちには不慣れですが、北一といっしょにあちらこちら歩いて、いろんな出会いをしているうちに、わたしなかの江戸の世界もどんど広がり彩り豊かに。
呪われた福笑いや、不思議な双六など、いろんな謎ときに関わることになる北一。スマホも車もない時代。自分の足で歩いて、目でみて、耳できいて、感じて、すこしづつ解き明かしていく。北一の隣で、市井のふつうのひとの暮らしもいっしょに味わいながら。
続編、続々編と北一の成長を楽しみつつ、さらに物語は続いていきます。楽しみっ♪
個人的にはふたりの北一と喜多次を実写版なら、どの俳優さんにやってもらおうかなあ、なんて考えて勝手にニヤニヤしているのでした笑
1年ぶりに調査で訪れた場所。まだ5月だというのに、もうすでにすこし歩くと汗ばむような陽気です。
でも、ここはやっぱり驚くほど涼しいっ(*^^*)!~
通称「竜の口」。ここに近づくほどにまわりの気温が下がってくるのを感じます。階段のうえから吹いてくる風が心地よかったです。
ベンチもありますので、みなさんもぜひひと休みしていってください(^o^)丿