茅野市長円寺で 紅葉見頃
毎年、冬至の頃に見頃を迎えるのが長円寺(茅野市)の紅葉。
天候に恵まれたこの週末は恰好の紅葉狩り日和となり、境内では、大勢の来訪者が色づいた木々の様子を楽しんでいました。
紅葉の衣装を纏う 杉並木の参道
樹齢300年以上とされる杉が立ち並ぶ参道は、葉を広げた紅葉によって鮮やかな街道に。午後2時頃に訪れたところ、真っ赤な紅葉を透くように照らす陽射しがなんとも幻想的。立ち止まって鑑賞する姿、カメラを構える姿があちこちに見られました。
山門と本堂の間にそびえるのが、大きなイチョウ。足元には、並ぶ紅葉とともに鮮やかな絨毯を広げています。
時折ふわりと漂うのは、誰かがくべたお線香の香り。響いてくる鐘の音とともに、ゆったりとした時間を演出してくれます。
どうしても鐘を鳴らしたい!ということで、鐘楼へ登ったのは次男と長女です。
狭く急な階段ですが、登った先には大きな鐘と眼下に広がる境内の紅葉。
重たい鐘つき棒をゆっくりと引いて、ゴーン-------と鳴り響くずっしりとした音。空気が震えるような感覚に、とても興味を惹かれた様子でした。
長円寺のこと
茅野市玉川にある清龍山 長円寺は、1649年、慶安二年に開山した古刹です。
ご本尊は、金剛界大日如来、脇士は不動明王と愛染明王。
薬師堂は市指定文化財となっており、境内にある菩提樹も市指定天然記念物に指定されています。
奥へ進むと水琴窟があり、じっと耳を澄ませる静かな時を楽しむことができます。
池を囲むように並ぶ石仏にカメラを向けると、間にしだれている真っ赤な紅葉がまるでフレームのように写りました。池のほとりにあったほおづきでしょうか、何体かの石仏の足元にちょこんとお供えされている様子は、かわいらしさと秋らしさをとても感じる光景でした。
駐車場は道向かいにも
長円寺駐車場は、境内脇と道路を挟んだ一角。
この日は、見頃を迎えた暖かな休日ということもあってかとても混んでいましたが、案内の方が出ていたので停めることができました。
やや離れてはいたものの、その少しの散策が見せてくれた景色もまた美しいものでした。
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