大事なパートナー
わたしの、ひそかな大きな夢ってなんだろう、、、
今日わが家の本棚からご紹介するのは、
『ベルナのしっぽ』(著者/郡司ななえ 株式会社イースト・プレス)
病により27歳で失明した郡司さん。子どもの頃の経験から大の犬嫌いの郡司さんが、盲導犬のベルナと出会い、お互いを受け入れ、受け入れられて、かけがえのないパートナーとして歩んでいく日々が綴られています。
夫婦ともに目が不自由ななか、郡司さんの「ひそかな大きな夢」は「おかあさんになること」。子育てのあれこれを想像してみて、もしかして盲導犬がいてくれたら安心できるかしら、と考えます。
厳しい訓練を経て、パートナーになったふたり。いまから45、6年前の世間ではまだまだ「盲導犬」がほとんど知られていません。
「大きな犬」と怖がられたり、建物に入るのを拒否されたり、ときにひどいいたずらをされたり。
でも郡司さんとベルナはおそれずにどんどんと外の世界へでていって、自分たちのこと、盲導犬のことを知ってもうらおうとします。
ああ、なんて賢くてチャーミングなベルナ。郡司さんといっしょにどこへでもいきたいベルナ。
郡司さんの大切な家族のベルナ。ベルナが年老いて、盲導犬としての仕事が難しくなってきたとき、郡司さんは悩んで悩んで決断します。ずっとベルナといよう、って。
最初はベルナの弟だった息子の幹太くんも、いつの間にか頼もしいお兄ちゃんに。
家族と、まわりのいろんなたくさんのひとに愛されたベルナ。
いまはいろんなところで盲導犬や介助犬などの存在は知られています。それは、郡司さんやベルナちゃんのような、多くの方々が少しづつ積み重ねてきた、とてもとても長い時間があったからなんだろうと思います。
たまに街中でみかけると、あまりの可愛らしさに声をかけてしまいそうになりますが、だめだめ。お仕事中ですから。胸を張ってパートナーとぐんぐん歩く姿を静かに見送ります。
家族が日本海側に用事ででかけてきて、撮った道中での1枚。
ひょえ~~( ゚Д゚)なんてこったい!すごい雪!!