ちいさな賢者
いよいよ夏本番。じりじりと暑くなってくると、ざぶーんっ、と海にとびこんで泳ぎたくなります。そんなわけで今日わが家の本棚からご紹介するのは、
『スイミー』(作/レオ・レオニ 訳/谷川 俊太郎 株式会社好学社)
ひろーい海のどこかにくらしていた ちいさなさかなの仲良しきょうだい。みんなからだの色が赤いけど、一匹だけ「からすがい」よりも真っ黒なコが。なまえはスイミー。
あるときおおきな、おそろしいマグロが ミサイルみたいにつっこんできて、赤いさかなたちを一匹残らず飲み込んでしまった。。。逃げたのはスイミーだけ。
「スイミーは およいだ くらい うみの そこを
こわかった さびしかった とても かなしかった」
天涯孤独なスイミー。ひろい海をひとりでさまよっている姿がせつない。
でも、でも!海のなかには今までスイミーが知らなかった素晴らしいものがいっぱいあったのです。
にじいろのゼリーみたいなくらげや、水中ブルトーザーみたいないせえび。かぜにゆれるももいろのやしのきみたいないそぎんちゃく。みたこともないさかなたち。
いろんな素敵な出会いで少しずつ元気を取り戻したスイミー。いわかげに、スイミーのきょうだいとそっくりなちいさな赤いさかなたちをみつけます。
うれしくなったスイミーはみんなで遊ぼうと誘いますが、おおきなさかなに食べられることを恐れる赤いさかなたちはでてきません。スイミーはみんなのために、自分のために、考えて・・・
ああ、なんて賢いスイミー。ちいさなさかなのスイミーの知恵と勇気が、わたしたちにも大切なものを教えてくれます。
谷川俊太郎さんのことばが、海のなかの美しい様子とあいまってゆらゆらと静かに、しっくりはいってきます。
ト、ト、トマト、トマト、トマトッ‼最近は真っ赤な美味しいトマトが店頭に並んでうれしい限りです。家族がトマトが大好きなので、とにかく毎回ごはんにだします。
それも、なんの工夫もなくただ切っただけのものが大人気。
寒いときのトマトはどうしても固かったり、味がうすかったり。。。
夏のトマトはやっぱり味が濃くて甘い!どこで買ってもトマトが美味しい季節はほんとうにうれしいです(*^^*)