いのちを いただく
今日わが家の本棚からご紹介するのは、
『絵本 いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日』(原案/坂本義喜 作/内田美智子 絵/魚戸おさむとゆかいななかまたち 株式会社講談社)です。
この絵本は、子どもが小学校のときに学校での読み聞かせのために用意した本です。
最初、本屋さんで何気なく手にとって読み始めたのですが、そこで涙がでそうになってしまって、あわてて買って帰りました。家事をぜんぶおわらせて、ゆっくり、じっくり読みました。
食肉解体作業員の坂本さんの実体験からうまれたおはなしです。
食肉センターで働く坂本さんは、牛のいのちを「解いて」お肉にするのが仕事です。「解く」とは、牛をころすことを意味します。
ずっとこの仕事がいやだった坂本さん。でも坂本さんたちの仕事がなければ、だれも牛の肉を食べられません。とても大切な仕事なんです。でも、、、、
ある日、食肉センターにみいちゃんという一頭の牛がやってきます。家族に大切にされて、可愛がられているみいちゃん。賢くて、やさしい牛です。
坂本さんはみいちゃんを解くことが悲しくて、仕事を休もうとします。でも息子さんとある約束をして。。。
そうですよね、そうなんです。わたしたちは、生きるためにどれだけたくさんのいのちをいただいているのか。だって、この世にうまれてくるすべてのものはほかのだれかに食べられるために生まれてくるんじゃないです。みいちゃんだって・・・
ぜんぶを受け入れたようなみいちゃんのふるまい、坂本さんの優しさと覚悟に、何度読んでも、どうしても泣いてしまいます。泣くなんて、この現実から遠いところにいる甘さだと思いながらも。
読み聞かせのときも、泣かないように必死でガマンして読んだことを思い出します。
おみやげに、美味しいバームクーヘンをいただきました。わたしはレモンの味にしましたが、ひとくち目から、なんとも鼻にぬけるいい香り~♪もちろん味も爽やかで美味しかったです(*^▽^*)
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