いちばん大事なお願いは・・・

今日わが家の本棚からご紹介するのは、

『おこだでませんように』（くすのき　しげのり／作　石井聖岳／絵　株式会社小学館）

ぼくは　いつも　おこられる。いえでも　がっこうでも　おこられる。

こんな一文からはじまります。いもうとを泣かしておかあさんにおこられ、おともだちをびっくりさせたり、パンチして先生におこられる。こんな毎日のぼく。

でもぼくにも、いろんな気持ちがあって、そのときどきでぼくなりの理由があるんです。けれど、ぼくがなにかいうと、おかあさんも先生も、もっとおこるにきまってる。だから、ぼくは　だまってよこをむく。よこをむいて、なにもいわずにおこられる。

この表紙の横顔。ぼくのそんな気持ちがでています。

文章には書かれていませんが、ぼくは道端の捨て猫をほってはおけない優しい子。猫を抱っこしながら、きのうも　きょうも　きっと　あしたも　おこられるやろ、、、なんて思いながら家にかえります。

ぼくは、どうしたらおこられないのかなあ、

ぼくは、わるいこなのかなあ。

七夕の日、ぼくは、いちばんのお願いをいっしょうけんめい考えます。「はよう　かきなさい」と先生に怒られながら。ぼくのいちばんの願い事とは・・・

習ったばかりのひらがなで、こころを込めて　ぼくがかいた願い事。

心がキューッとなります。

いろんな立場で、いろんな気持ちで読める本です。読み終わったあとで、自分の大事なひとをギュウッとしたくなる、そんなお話です。

七夕ですね☆彡～　例年、曇りがちな夜空。今年はどうなるのかしら。きれいな天の川、今年はみられたらいいですね(*´ω｀*)